POPはモノ言わぬ24H販売員②
店内POPは大きく分けると2種類だと思います。「プライスカード」と「ショーカード」。最近のトレンド表現ですと「モノ(物)POP」と「コト(事)POP」とでも言うのでしょうか。「プライスカード」は商品名、メーカ名(産地)、量目、価格などの最低限の項目を表示したPOP、あえていうなら価格訴求型。「ショーカード」はそれ以外のお客様の知りたい情報を伝えるPOP、こちらは価値訴求型。例えば作り手のこだわりや他社に無い特長、調理方法などです。小売店では元々は「プライスカード」しか表示していませんでした。
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POPの基本、最低限は「プライスカード」です。これが表示していなければ、お客様は購入を躊躇してしまいます。「プライスカード」は必須POPです。しかしこの必須POPだけでは売れなくなってきているのも昨今なのです。それはお客様のニーズの多様化やスピードが劇的に変化しているからだと思います。その為に「プライスカード」の横でサポートする応援部隊が必要です。それが「ショーカード」なのです。「プライスカード」と「ショーカード」をバランスよくタイミングよく売場に設置し、迷っているお客様の購入スイッチを押して上げる、もう一人の販売員がPOPだと言えます!
例え話ですが、履歴書を書くときに、名前や生年月日、学歴や職歴は絶対必要ですよね。これが無いと企業は判断できません。これが「プライスカード」です。しかし、これだけではその人の特性や経験、考え方など全く分かりません。横一線学歴だけで判定するしか無くなります。その為に様々な経歴や特技、趣味や応募動機などが加味されて人事担当者は判断するのだと思います。後者が「ショーカード」です。両方存在して初めて広く深く伝わるのです。
勿論、人物本位ですが(笑)
POPを描くときに「何をどう描いたら良いかわからない」と言った質問が良くあります。
内容(コピー)を考え描く前に
①誰に伝えたいか(ターゲット)
②何を一番伝えたいか。
を整理することが重要です。
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これをまとめておかないと、内容が豊富過ぎて逆に意味が分からなかったり、独りよがりのPOPになってしまうケースがあります。
そしてそのPOP対象商品のことを深く知る(勉強する)ことが大事です。お客さまはスタッフからの知識や経験を参考に商品を選び購入しているからです。
※次回はPOPのカラー事例とPOPカンタン作成シートについて